初めまして、ミキです。私は、アロマテラピストとして活動して10年、自宅サロン経営・講師として5年になります。これまでの活動の中で熟成させてきた知識を生活に役立つ形にして、こちらのブログでご紹介させていただこうと思っています。皆さまの毎日が、穏やかで幸せに満ちたものとなりますように。
アロマテラピーとは?
アロマテラピーは、植物療法の一つです。植物の香り成分(精油・エッセンシャルオイル)を使って、心身の不調を癒し、健康維持の手助けをします。アロマテラピーを英語で書くとaroma=芳香・theraphy=療法。つまり、治療目的で植物を使う事から始まっているのです。
アロマテラピーでは、精油(エッセンシャルオイル)をつかいます。精油(エッセンシャルオイル)とは、100%天然植物成分であることが必要です。アロマテラピーでは、セラピー等級や医療グレードととされているものを使用してください。
精油(エッセンシャルオイル)とは?
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物の花・葉・茎・根・樹脂・果皮など様々な部位から抽出された、有効な成分をとても高い濃度(植物の状態の70倍以上)で含んだ揮発性の物質です。例えば、ラベンダーの精油を10ml取るためには、1kg以上のラベンダーが必要と言われているほど貴重でありがたいものなのです。
♢アロマオイルとは違うの?
日本でよく使われる言葉に『アロマオイル』というものがありますが、これは日本だけで使われている言葉なのです。そのアロマオイルという言葉には、「フレグランスオイル」「ポプリオイル」「アロマオイル」「精油」「エッセンシャルオイル」などが含まれ、日本では『アロマオイル』は、雑貨として扱われています。フレグランスオイル、ポプリオイル、アロマオイルなどは人工の香料などが使用されていることもあり、アロマテラピーには適していません。精油、エッセンシャルオイルは、植物成分100%の物のみをそう呼ぶことができ、アロマテラピーに使われるのも、これらのみですのでご注意ください。
そもそも植物は、なぜ精油(エッセンシャルオイル)を作り出すの?
植物は、一度根を下ろした場所で一生を終えなければならない宿命にあります。なので、自ら身を守り、子孫を残す力を持つことが必要なのです。そのために作り出された成分を集めたものを、私たち人間は精油(エッセンシャルオイル)として使わせてもらっています。
例えば受粉、植物は自分で受粉することが出来ない場合、昆虫などの手助けが必要です。そのために良い香りで昆虫を引き寄せます。またある時は、捕食者に食べられたくない場合の苦味、またある時は他の植物の成長や発芽を抑制する成分を作り出したりもします。そして何より植物にとっての一番の敵は、ウイルスや細菌であり、それらからの防御能力は植物にとって死活問題。なので、精油(エッセンシャルオイル)の多くに、抗菌作用や抗真菌作用を持つものがあることは、うなずけます。
これらのように、植物が自分の身を守るために作り出した成分をありがたくいただき役立てる、それがアロマテラピーなのです。
なので、人工の香料はこのような働きを持たない=アロマテラピー(芳香療法)では使用できないことをご理解いただけましたでしょうか?
精油(エッセンシャルオイル)は、どのように人に作用するの?
精油の人への作用は、主に以下があります。
・心に対する作用
・体に対する作用
まずは、1つずつ見て行きましょう。
♢心に対する作用
精油(エッセンシャルオイル)を取り込む方法は主に、鼻から、肺から、皮膚からの経路になります。人の心は、心臓(ハート)で表されることも多いですが、実は脳です。精油(エッセンシャルオイル)の香り成分は、嗅覚を通して脳へ作用するのが大きな特徴です。
そもそも嗅覚は、外に出た脳と言われるほど脳に直結した感覚神経です。さらに、その脳の中でも記憶や感情を司る大脳辺縁系や自律神経やホルモン調整を司る視床・視床下部に近く、思考や判断を司る大脳新皮質を介さずに作用する事から、心への作用が早く強いのです。
※大脳辺縁系:大脳辺縁系は脳の内側にあり、記憶を司る海馬、感情を司る扁桃体、を含みます。
♢体に対するの作用
呼吸の際、空気中の精油成分を肺に入り、肺から血液中に取り込んだり、入浴や塗布により皮膚から浸透、真皮内の毛細血管より体内に取り込まれます。血液中に入り込んだ精油成分は、体のあらゆる部分をめぐり作用し、腎臓・肝臓・に運ばれ解毒・代謝され排出されます。
そして、心に対する作用でも出てきましたが、脳は各種ホルモンを分泌するよう命令を出す機関でもあります。精油成分の作用により、ホルモンバランスにも良い影響をもたらします。
主な作用:免疫系強化、むくみ除去、血流促進、消化促進、鎮痛、抗菌、抗ウイルス、ホルモンバランスの調整などなど
まとめ
この回では、アロマテラピーとは?精油って何の為に作り出されるの?どのように人に作用するの?という点についてまとめてみました。
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