人生の中で一段階終え、ある意味結果が出てくる中年期。これまでの人生の中間報告のようなことが起こることがあります。それは天体の仕業と考えられていて、ホロスコープにも表れていています。主に30代後半から40代前半、誰にでも起こりうると言われている「中年の危機」について、今回は書かせていただきました。
中年の危機とは?
中年の危機とは、いわゆるトランスサンタニアンと言われる天王星・海王星・冥王星の位置により、中年期に誰しも訪れる変化の時期のことを言います。それは、自分のネイタルホロスコープ(生まれた時間のホロスコープ)とトランジットホロスコープ(ある時点でのホロスコープ)でのトランスサンタニアンの位置がある関係にある時を見れば、その時期がわかるというものです。
「中年の危機」というと、悪いことが起こりそうなイメージ持ちますが、色んな意味での変化が起こるという意味でもあります。とはいえ、これまで見ないふりしてきた問題や避けてきた課題の結果が出てくる時期でもあるので、まさに「中年の危機」という形でそれを受け取ることになる人もいるのではないでしょうか。
それでは、例を見ながらこの時期に起こりがちなことを見てみましょう。
天王星について【天王星(N)×天王星(T)オポジション】
まずは、自分のネイタルホロスコープ(以下ネイタル)とトランジットホロスコープ(以下トランジット)の天王星の位置が180度の関係にある時です。180度というと、向き合いたりつするような立ち位置です。この時期は、どの方も大体40歳〜43歳くらいの間にやってくると言われていて、人生に区切りを感じる時期と言われています。
一生独身を通すかと思っていた人が、急に結婚したりするのもこの時期が多いと言われています。
こちらの写真は私のホロスコープですが、ちょうど43歳になったくらいの時のもので、ネイタルとトランジットの天王星が向かい合わせになっています。
この頃私は、自宅で開業したアロマサロンもなんとなく波に乗り、ゆったりやって行けたらいいかな?と思い始めていた反面、外での講座やイベントに出ることも出てきて、思わぬ方向に進み始めたのがこの時期。自分が選んだというよりかは、急に流れが来たという時期に重なります。これまでサロンの中に閉じこもっていた私が、外へ引っ張り出されそれを覚悟した時期という感じになります。流れに乗ったことと、覚悟を決めたことでトラブルからは救われた感じがします。
トランスサンタニアンの影響は、避けようとしても避けられませんので、軽く済ませたり良い方向に出せるように行動したりという工夫ができると良いかと思います。
海王星について【海王星(N)×海王星(T)スクエア】
次にネイタル海王星とトランジット海王星が90度の関係にある時です。90度という位置は、横からぶつかられるような、衝突や葛藤を意味します。そしてこれは、誰しも40歳前後にやってきます。その時期は、精神的な価値観に変化が起こったり、それに耐えられず現実逃避に向かったりしてしまう時期と言われています。
この時期に変化を恐れすぎると、そのエネルギーがお酒やよからぬ方向へ向かうこともあるので、気をつけたいところです。望まぬ方向に無理矢理変えられるより、自分の意志で変化していけるような行動をとっておくとよさそうですね。
またまた私のホロスコープです。これは私がちょうど40歳になったころのホロスコープ。
この頃の私は、上海から戻ってきて、ようやく家の中の家具も揃い、やっと日本での生活の基盤が出来上がったところです。そして、そろそろ働こうかな?と考え始めた頃になります。
働くために、どんな仕事をしたいのか?色々見て回りながら、働くとは?雇われるとは?自分にとっての大切なこととは?時間の使い方とは?と考えるうちに、自分で仕事をするかもしれないな…と気づき始めていた時期でもあります。私の価値観を徹底的に考えた時期と重なります。
今振り返ると、転勤族で専業主婦をしてきた私がようやく自分の未来を腰を据えて積み上げる決心をした時期なので、価値観について海王星に問われていたのかと思うと面白いと思いました。
冥王星について【冥王星(N)×冥王星(T)スクエア】
最後にネイタルの冥王星とトランジット冥王星が90度の角度を取る時です。こちらも海王星と同じく衝突や葛藤を表します。そして、これは大体36歳〜42歳ごろにやってきます。破壊と再生の星冥王星だけあって、影響はなかなか大きく主に、手放しや執着を捨てるといった形で出たり、大きな決断をするというタイミングになることがあります。
こちらはまたまた私のホロスコープです。この頃私は36歳で上海生活中。ここから3年間、私は怒涛のボランティア生活(あらゆる役員)をすることになったのです。その中で、自己犠牲的なボランティアの日々、果てしなく広がっていく人間関係、本当に必要なことは何か?本当に大切な人は誰なのか?を否が応でも考えさせられることになりました。そして、私の今の仕事につながる学びが本格的に始まったのもこの時期。
私は比較的なんでも受け入れられちゃうところがありまして、それが普通ではあり得ないくらい膨張していくイメージでした。抱えきれない量の仕事と膨らみ続ける人間関係に断捨離をせざるを得ないという感じ。これも今思えば、冥王星の仕業だったのでしょう。
トランスサンタニアンの与えてくる課題
トランスサンタニアンと呼ばれる天王星、海王星、冥王星は、地球からとても遠くにあり、非常に長い時間をかけて太陽の周りを移動します。そして、天体は地球から見ると逆方向に進んで見える時期(逆行)もあることもあり、上記の角度を取る時期は意外と長く、何度か繰り返したりもします。
私たちは、中年期になるとこれまでの道のりを振り返るような出来事が起こったりしますよね。この道は正しかったのか?とか、あの時こうしていれば…なんてこともあるでしょう。そして、これからやってくる自分や親の老いへの不安も感じ始める時期でもあります。それらを気づかせるかのようにやってくる、トランスサンタニアンの「中年の危機」。
でも、恐れることはありません。これらの与えられる試練は、乗り越えれば力になるものです。その課題を乗り越えることで、自分の知らなかった力を開花させることさえあるんです。なので、どうせ避けることができないのなら、じっくり向き合ってみるのも良いのではないでしょうか。
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