ホロスコープとは、生まれた瞬間の天体の配置を円形で表したもので、「人生の地図」とも言われます。その中でも「ハウス(室)」は、人生のどの分野で天体のエネルギーが作用するかを示す、とても大切な要素です。
ホロスコープは全部で12のハウスに分かれており、それぞれが異なるテーマや人生領域を象徴しています。この記事では、12ハウスの持つ意味を、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

ハウスの表すもの
ハウスとは、ホロスコープの真ん中付近にある数字で表され、各部屋の大きさは、人によって違います。そして、1〜12は、人が生まれて手にして、広がっていく世界、到達していく世界、そしてまた生まれるという、まるで輪廻転生のような、成長物語のような流れになっています。
各ハウスの持つ意味
第1ハウス:自己・外見・第一印象
「私とは何者か」を表すハウス。外見、雰囲気、第一印象、自我、行動パターンがテーマです。アセンダント(ASC)と重なるこのハウスは、人生全体のスタート地点でもあります。
第2ハウス:お金・価値・所有
収入、金銭感覚、自分の価値観、所有物などを表します。自分にとって「価値あるものは何か」という問いに繋がるハウスです。
第3ハウス:知性・コミュニケーション・兄弟姉妹
学び、言葉、思考、移動、近しい人間関係(兄弟や近隣)などがテーマ。情報を受け取り、発信する能力と関係しています。
第4ハウス:家庭・居場所・ルーツ
家族、住まい、心の拠り所、幼少期の影響、母親などを表すハウス。人生の基盤となる「安心できる場所」に関わります。
第5ハウス:創造性・恋愛・子ども
創作活動、趣味、自己表現、恋愛、子どもとの関係など。自分らしさを楽しく輝かせる領域です。
第6ハウス:労働・健康・日常生活
仕事、習慣、体調管理、奉仕、ペットなど、日常のルーティンや実務を象徴します。自己管理力も関係しています。
第7ハウス:対人関係・パートナーシップ
結婚、契約、ビジネスパートナー、ライバルなど、「1対1」の関係性に焦点を当てるハウスです。「他者との関わり」を学ぶ場所。
第8ハウス:継承・絆・潜在意識
遺産、他人のお金、深い結びつき、セクシャリティ、死と再生などがテーマ。表面的ではない、深い部分でのつながりや変容が起こる領域です。
第9ハウス:探求・学問・海外
哲学、宗教、精神性、高等教育、外国、冒険など、視野を広げる経験を象徴します。知識を超えた「意味」を求める探求のハウスです。
第10ハウス:社会的地位・使命・キャリア
天職、社会的成功、肩書き、父親など、公の場での役割を示します。MC(ミディアム・コエリ)と関わるこのハウスは、社会における「自分の居場所」を探る場所です。
第11ハウス:友情・未来・ネットワーク
仲間、理想、コミュニティ、SNS、未来のヴィジョンなど、共通の志を持つ人々とのつながりや未来への希望を象徴します。
第12ハウス:潜在意識・スピリチュアル・癒し
見えない世界、無意識、夢、秘密、隔離された場所(病院・施設など)との縁、カルマや魂の浄化がテーマ。現実の裏側にある「深層」とつながるハウスです。
ハウスを読むことは「人生の舞台」を知ること
ハウスは、そこにあるが、星座(サイン)が「どんな性質か」を示すのに対し、「どこでその性質が発揮されるか」を教えてくれます。
たとえば、金星が5ハウスにあれば「恋愛や芸術的表現で魅力を発揮する」、土星が10ハウスにあれば「仕事において責任感と努力が試される」といった具合です。
ホロスコープを読むとき、惑星だけでなくハウスも意識することで、より具体的に「自分がどんな人生を歩もうとしているのか」が見えてきます。
まとめ
12ハウスは、人生のあらゆる側面を網羅する「舞台」です。
あなたのホロスコープの中で、どのハウスにどんな惑星があり、どんなサイン(星座)があるのか。それは、生まれる前の空の上で、この人生で自分はどんなことをしようと決めてきたのかを思い出すきっかけになるはずです。
人生をより深く味わう旅の第一歩として、ぜひハウスの世界に触れてみてくださいね。
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