私たちが夜空を見上げたとき、まんまると光り輝く満月はとても神秘的に感じられます。古来より、満月は“完成”や“達成”を意味するとされ、満月の日は月のパワーが最も強くなるタイミングです。この日には、日常に取り入れると良いとされる習慣や行動がいくつかあります。
満月って何?新月と満月のサイクルとは
夜空に輝く月は、毎日少しずつ形を変えています。新月、三日月、上弦、満月、下弦と移り変わる月のサイクルには、昔から人々が祈りや願いを込めてきました。その中でも特に意識されるのが、新月と満月です。
◯ 満月とは?
満月とは、地球から見て月全体がまんまるに輝いて見える状態のことを言います。これは、月と太陽が地球を挟む形(地球が間にある位置関係)になるため、太陽の光が月全体を照らし出し、私たちには全面が光って見えるのです。
このとき月は最も明るく、存在感が強くなります。古来、農耕暦でも月の満ち欠けが重視されており、満月の日は物事の「達成」「完成」「収穫」を意味するタイミングと考えられてきました。
◯ 新月とは?
新月は、満月とは逆に、地球から月が見えなくなる状態です。これは、月と太陽が同じ方向に並ぶため、太陽の光が月の裏側を照らし、地球から見える面は暗くなるからです。
新月は、「始まり」「種まき」「リセット」を象徴するタイミングとされます。新しいことを始めるのに最適な日であり、願い事や目標設定、計画を立てると良いと言われています。
◯ 新月から満月へのサイク
月は約29.5日かけて新月から次の新月まで一巡します。この周期を「朔望月(さくぼうげつ)」と呼びます。
- 新月(スタート、種まき)
- 三日月(種が芽吹き始める時期)
- 上弦の月(エネルギーが強まり成長する時期)
- 満月(達成、完成、収穫)
- 下弦の月(整理、手放し、調整)
- 新月(再びスタート)
このように、月は「満ちては欠ける」を繰り返しながら、私たちの心身や自然界に影響を与えています。女性の月経周期とほぼ同じ約29日であることも、月と人の関わりを象徴するひとつでしょう。
満月の日にするといいこと
約29日間かけて、このようなサイクルを一周してきた月。達成、完成、収穫の象徴である、満月の日には、するといいことがあります。
🔸「感謝を伝えること」
新月から始まったことが満月で満ちるように、これまで積み上げてきたことが結果として現れる時期です。大きな結果でなくても、日々の小さな積み重ねや、周囲の人たちの支え、自分自身の努力を認め、「ありがとう」と心から感謝してみてください。感謝はさらなる豊かさを呼び込む波動を生みます。
🔸「不要なものを手放すこと」
満月の日は浄化力が高まり、いらなくなったものを手放すのに最適です。実際に部屋の掃除や断捨離をするのも良いでしょう。また、物だけでなく、心の中にある不安、嫉妬、執着、ネガティブな感情を書き出して、「もう必要ない」と手放すイメージをするとスッキリします。
🔸「月光浴」
晴れている夜は、満月の光を浴びながら深呼吸をしてみてください。月の光には癒しと浄化のエネルギーがあるとされます。特に満月は慈愛のエネルギーに満ちています。窓辺で月を眺めながら瞑想したり、月光を浴びながら散歩するのも良いかも。不安定な心が落ち着き、感情の波を静める助けとなるでしょう。
🔸「願い事や目標の見直し」
新月で願ったことが、満月でどのくらい叶ったかを振り返りましょう。叶ったことには感謝を、まだ途中のものには「どう進めるか」を改めて考えると、次の新月からの行動に活かせます。満月は完了と手放しのタイミングですが、ここでの振り返りが未来への種まきになります。
🔸「パワーストーンの浄化」
もし天然石のアクセサリーやお守りを持っているなら、満月の夜に窓辺に置き、月光を当てて浄化してください。パワーストーンは日々あなたを守るためにエネルギーを吸収してくれています。満月の光で浄化することで、本来のパワーを取り戻し、より強くサポートしてくれますよ。
最後に
月が満ち欠けするように、女性の心と体も常に変化しています。
無理にいつも同じペースでいる必要はなく、月のリズムに合わせて休む時、動く時を選ぶことで、より自分らしく、心地よく生きることができますね。
今夜、満月を見上げるときは、ただその美しさを眺めるだけでなく、自分の中にも同じように満ちている光があることを思い出してみてください。
満月は、私たちに「もう十分に持っている」と優しく教えてくれる存在です。
感謝とともに、自分自身を誇らしく感じられる夜となりますように。
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